メインコンテンツへスキップ
ログイン
読込中...
loading in progress

【Smart Construction Dashboard】出来形合否判定機能マニュアル

田中 淳也
  • 更新

目次

 

はじめに

出来形合否判定とは

「3次元設計データ（面データ）」と「出来形評価用データ（点群データ）」を用いて、設計面と出来形評価用データの各ポイントとの差分をそのパーセンテージで色付けして分布図にした帳票です。

出来形合否判定システム　出力イメージ

Untitled.png

利用するための準備1：現場一覧における現場の新規作成及びSmart Construction Dashboardでのプロジェクト作成

既に出来形合否判定をしたい現場・プロジェクトを作成している場合は、次の「利用するための準備2」の章に移ってください。

 

また、現場一覧における現場の新規作成、及びSmart Construction Dashboardでのプロジェクト作成手順詳細については、Smart Construction Dashboardのマニュアルを参照ください。


2024/2/27より現場の座標系設定をProjectionに設定した場合でも出来形合否判定のプロジェクトが作成できるようになりました。

利用するための準備2：出来形合否判定システムにおける工種設定を確認する

こちらの章での目的

  • 出来形チェックの際に前提とする工種設定を確認します。
  • 出来形チェックを行う際に施工履歴データを含めるかどうかを確認します。

 

実施手順

  1. Smart Construciton Dashboardの現場プロジェクトを開き、画面左下の「外部ページを開く」を選択し「出来形合否判定」を選択します。
    Untitled 1.png
  2. 新しいタブが開く。出来形チェック未作成の場合、工種設定画面が表示されます。内容を確認の上、確定ボタンを押してください。
    • 現場一覧における現場の新規作成時に設定された利用用途に基づいて工種欄に表示がされています。その内容が正しいかどうか確認してください。
      • 現場一覧における現場の新規作成時にi-Construction対応の利用用途を設定した場合の表示画面
        Untitled 3.png
      • 現場一覧における現場の新規作成時にi-Construction対応外の利用用途を設定した場合の表示画面
        Untitled 2.png
    ❗
    こちらで一度設定した工種について、工種変更を行う場合には、全ての出来形チェックを削除すると、編集ボタンが表示され、そこで工種の変更ができます。Untitled 4.png
  1. その後こちらのメニュー画面が表示されます。P00.png

 

出来形チェックを行う

実施手順

①（出来形チェック未作成の場合）こちらの画面から追加ボタンを押してください。Untitled 5.png

②（出来形チェック作成済みの場合）「出来形チェック作成」をクリックします。

③条件を設定して「確定」をクリックします。

  • 工種設定画面で施工履歴データのチェックを入れていない場合Untitled 6.png
    💡
    「地形の自動判別」で「する」を選択した場合の仕様として、設計データの傾きから自動で判別を行います。そのため、ユーザーご自身が平場や法面の判別を設定されたい場合には「しない」を選択ください。
  • 工種設定画面で施工履歴データのチェックを入れている場合Untitled 7.png
💡
「地形の自動判別」で「する」を選択した場合の仕様として、設計データの傾きから自動で判別を行います。そのため、ユーザーご自身が平場や法面の判別を設定されたい場合には「しない」を選択ください。

④以下の確認画面が表示されるので「OK」をクリックしますP01.png

※OKをクリックすると、出来形チェックが作成される。右端のメニューアイコンを選択すると下図のようなメニュー一覧が表示されます。

Untitled 8.png

    ⑤メニューアイコンから設計データを登録します。

    • データフォルダ(Smart Construction Dashboardのデータ)から設計データをアップロードする場合
      1. 該当ボタンを選択します。
        Untitled 9.png
      1. その後選択画面から設計データを選択し、「次へ」を押します。Untitled 10.png
        💡
        データフォルダにはSmart Construction Dashboardに登録されている.XML . tp3形式のデータだけが表示されます。
        ❗
        また、現在の仕様上、登録されているデータと同じタイトルに数字が付番された内容のデータが表示されてしまうことがございます(データ内容は登録されている元のデータと同じ)。
        数字が付番されているデータでもオリジナルのデータでもどちらを選択しても結果には影響ございません（※表示改善のための開発対応中でございます）
      1. ファイルを確認して「確定」をクリックします。Untitled 11.png
        💡
        TINチェックについて：「する」を選択した場合には処理にお時間をいただくため、アップロードいただいた設計データでTINが重なっていないことがすでに明確な場合には「しない」を選択することをおすすめいたします。
    • ローカルディスク（お手持ちの端末）から設計データをアップロードする場合
      1. 該当ボタンを選択します。
        Untitled 12.png
      1. 「ファイルを選択」をクリックしてファイルを選択後、「OK」をクリックします。9.png
    💡
    TINチェックについて：「する」を選択した場合には処理にお時間をいただくため、アップロードいただいた設計データでTINが重なっていないことがすでに明確な場合には「しない」を選択することを推奨いたします。

    ⑥メニューアイコンから点群データを選択する。

    • データフォルダ(Smart Construction Dashboardのデータ)から点群データをアップロードする場合
      1. 該当ボタンを選択します。
        Untitled 13.png
      1. 選択画面から点群データを選択します。Untitled 14.png
        💡
        データフォルダにはSmart Construction Dashboardに登録されている.txt . csv形式かつ「施工前測量」点群でないデータだけが表示されます。
        ❗
        また、現在の仕様上、登録されているデータと同じタイトルに数字が付番された内容のデータが表示されてしまうことがございます(データ内容は登録されている元のデータと同じです)。
        数字が付番されているデータでもオリジナルのデータでもどちらを選択しても結果には影響ございません（※表示改善のための開発対応中でございます）
      1. 座標系を選択して「確定」をクリックします。
        11.png
    • ローカルディスク（お手持ちの端末）からデータを設計アップロードする場合
      1. 該当ボタンを選択します。
        Untitled 15.png
      1. 「ファイルを選択」をクリックしてファイルを選択後、「OK」をクリックします。

    ⑦点群データを選択後、下記の表示に変わるまで待機します。Untitled 16.png

    ⑧表示が変わったら、メニューアイコンから 「出来形確認箇所の設定」をクリックします。Untitled 17.png

    ⑨対象チェック（区分）を登録します。

    「出来形確認箇所の設定」画面の概要

    Untitled 18.png

    「使い方の説明」ボタンを押したあとに表示される内容

    13.png

    • 出来形確認箇所の設定　メニューから区分ごとに項目を設定します。
      1. 箇所の領域を指定：
        1. 方法1：TINを1つ1つ左クリックして領域を指定します。
        1. 方法2(推奨)：altキーを押しながら、左クリックで範囲を選んで最後左ダブルクリックで指定します。

        Untitled 19.png※Shiftボタンを押しながらドラックで範囲を選択すると、選択した範囲にズームします。

      1. 指定した領域に対して出来形確認箇所の設定を行い、「登録」を押します。P14.png
      1. 表示されているすべてのTINに関し出来形確認箇所設定を行います。
    ❗
    すでに登録した出来形確認箇所に対して、同じ工区名・条件設定で追加をすると、すでに登録したものとあとで登録した箇所が1つの箇所として統合されます。
    ❗
    表示されているTINを全部選択しないと出来形チェック実行ボタンを押すことはできません。
    💡
    最初に画面右上の「一括選択」をONにし、設計データ全体でまず出来形確認箇所の設定を行った上で、個別にチェック除外範囲や工区ごとにチェックを作成いただくと、出来形チェックを完了する際に選択漏れをなくす事ができます(※一括選択ON/OFF切り替えは地形の自動判別を設定した場合でも有効です)

    ⑩メニューアイコンから 「出来形チェック実行」をクリックします。

    Untitled 20.png

    ⑪各項目を確認して「OK」をクリックします。

    あああ.png

    💡
    グリッドデータ化の方法について：どれを採用するかは、点群データ点密度やグリッドの大きさ工種や完成形状等を考慮して適切と思われるものを選択ください。P16.png
    💡
    規格値編集について：工種によって基本的に規格値は定められておりますが、独自の規格を設定する場合に編集してご利用ください。Untitled 22.png

    ⑫確認画面が表示されるので「OK」をクリックします。

    Untitled 23.png

    💡
    計測点群チェックについて：点群点数チェックを求められる場合にはチェックを入れてください。一方で、チェックを行うと処理時間が長くなるため、求められない・チェックが不要な場合には　しない　を選択ください。

    ⑬ステータスが「完了」になるまで待機します。

    Untitled 24.png

    ⑭ステータスが「完了」になったら開き、「出来形チェック結果」の横のアイコンをクリックし

    ⑮図面上の各区分をクリックします。

    Untitled 25.png

    ⑯結果が表示されます。

    Untitled 26.png

    ⑰「任意点検索」の欄から検索方法を選択することで、任意点の検索ができます。検索方法を選択した上で、作成した出来形区分の領域に対して左クリックしてください。

    Untitled 27.png

    1. 近傍点検索の場合の結果表示（指定した箇所に近い1点が表示されます）Untitled 28.png
    1. 5m×5m または 10m×10mの領域で指定した場合の結果表示（指定した領域内に存在する点の一覧が表示されます。結果一覧の中で個別の座標にカーソルを合わせるとヒートマップ上でその座標が位置する場所が赤丸で表示されます）
      Untitled 29.png

    ⑱各工種・測点・種別・測定箇所については記載内容を編集することができます（必要に応じ、各枠をクリックして修正ください）

      Untitled 30.png

       

       

      日々の出来形確認を行う

      実施手順

      1. TS等で3点測量して座標を取得し、計測点ファイルを作成します。
        （ファイル形式は.TXT または .CSV）
      1. 「出来形合否判定」をクリック。以下の画面が出た際は、条件を設定して「確定」をクリックします。
      1. 「出来形チェック作成」をクリック。条件を設定して「確定」をクリックします。
      1. 以下の確認画面が表示されるので「OK」をクリックします。
      1. メニューアイコンから設計データを登録します。
        • データフォルダ(Smart Construction Dashboardのデータ)から設計データをアップロードする場合
          1. 選択画面から設計データを選択します。
          1. ファイルを確認して、「確定」をクリックします。Untitled 31.png
        • ローカルディスク（お手持ちの端末）からデータを設計アップロードする場合
          1. 「ファイルを選択」をクリックしてファイルを選択後、「OK」をクリックします。
      1. メニューアイコンから計測点データを選択します。
        • データフォルダ(Smart Construction Dashboardのデータ)から計測点データをアップロードする場合
          1. 選択画面から計測点データを選択します。
          1. 座標系を選択して「確定」をクリックします。
        • ローカルディスク（お手持ちの端末）から計測点データをアップロードする場合
          1. 「ファイルを選択」をクリックしてファイルを選択後、「OK」をクリックします。

            Untitled 32.png
      1. 下記の表示に変わるまで待機します。Untitled 33.png
      1. 表示が変わったら、メニューアイコンから 「出来形確認箇所の設定」をクリックします。Untitled 34.png
      1. 対象工種を登録する
        （※詳細手順については、2章「出来形チェックを行う」を参照ください）
      1. メニューアイコンから 「出来形チェック実行」をクリックします。
      1. 規格値を確認して「OK」をクリック。なお、規格値は変更が可能です。Untitled 35.png
      1. 確認のメッセージが出るので「OK」をクリックします。Untitled 36.png
      1. ステータスが「完了」になるまで待機します。
        (※もし処理を中断したい場合は、メニューアイコンをクリックすると処理キャンセルが可能です)Untitled 37.png
      1. ステータスが「完了」になったらその提案を開き、「出来形チェック結果」の横のアイコンをクリックします。
        Untitled 38.png
      1. 帳票が表示されます。Untitled 39.png

       

      事前精度確認
      （施工履歴データを用いた出来形チェックを行う）

      ❗
      こちらの機能はICT建機並びにEARTHBRAIN社の3DMG建機のみの対応となります。
      ＊2024年1月現在、ICTブルドーザーは対象外となります。

      実施手順

      1. 前準備として、工種設定時に施工履歴にチェックを入れます。
        Untitled 40.png
      1. 一覧から施工履歴を押し、新規作成ボタンを押す。条件設定メニューから各種条件を設定し、「チェック開始」ボタンを押します。

        P23.png

        💡
        検査点データ：

        測定機器(TS等)で計測した３次元点群データ（CSV形式）

        ファイルフォーマット：検査点名, 座標値 X (m), 座標値 Y (m), 標高値 Z (m)

      1. 事前精度確認一覧に　精度チェック待ち　ステータスとして登録されます。
      1. 精度確認が完了すると、ステータスに　合格/不合格　の結果が表示されます。
      1. チェック結果一覧を確認したい場合は、一覧画面右端のアイコンから「精度チェック結果」ボタンを押してご確認ください。


      ※施工履歴データにチェックを入れることを失念した場合、再設定は可能ですが一度作成済の出来形帳票を削除しなければなりません。
      復旧方法はこちら
      出来形合否判定　施工履歴機能のボタンが表示しない



      施工履歴データ一覧の出力方法

      実施手順

      1. 前準備として、施工履歴にチェックを入れる。また、事前精度確認を行っていない場合には先に実施してください。
      1. 施工履歴を押し、施工履歴取得範囲ボタンを押します。
      1. 施工履歴取得範囲を設定し、確定を押します。
        Untitled 41.png
        • 設計データファイルから設定する場合：ファイルを選択をクリックして、ローカルディスク（お手持ちの端末）からファイルをアップロードします。
        • 施工範囲の最南西端座標及び最北東端座標から設定する場合：それぞれの座標値を直接記載します。
      1. 施工履歴取得ボタンを押してメニューを表示する。使用する事前精度確認結果と利用建機、施工履歴データ取得期間を設定して確定させます。
      1. 処理が完了すると、施工履歴データ一覧に「完了」ステータスとして登録されます。データをダウンロードする場合には一覧の右にあるアイコンからダウンロードください。

       

      関連記事

      コメント

      0件のコメント

      記事コメントは受け付けていません。

      LINEからお問合せ
      お問合せフォーム
      Čeština Deutsch English (Asia) English (Europe) English (AU) English (Japan) English (US) Español Español (Latinoamérica) Español (US) Français Français (Canada) Italiano ไทย