事前精度確認の設定がしたい_Komatsu製ICT建機

まえがき

本記事では、Smart Construction DashboardでKomatsu製ICT建機を利用する場合、事前精度確認する方法について詳しく解説します。事前精度確認とは現場の検査点データをアプリに事前に登録して対象のKomatsu製ICT建機を設定します。次に、現地で施工した履歴日時を指定して頂くことで精度を確認することができます。

手順および解説

事前精度確認の設定手順は、以下のとおりです

1.Smart Construction Dashboardの現場プロジェクトを開き画面左下「外部ページを開く」を選択します

2.「外部ページを開く」を選択し「出来形合否判定」を選択します

※既に出来形チェックが作成され施工履歴が追加されない場合は下記記事を参照ください

出来形合否判定　施工履歴機能のボタンが表示しない

６．［新規作成」をクリックします

　
7.事前精度確認名称を入力します

8.該当するKomatsu ICT建機を選択します。該当するICT建機が無い場合、この現場に建機が紐付けされているか再度確認します。

9.履歴データ取得日時を指定します

10.検証点データを登録します
TS座標値の測量系フォーマット（CSV）を登録します（CSV構成は点名N、E、Z）

11.［チェック開始］押します

12.判定結果を確認

　[精度チェック結果]を選択します

13.事前精度チェック結果データ(CSV）をダウンロードします

14.ダウンロードした結果をみてTS計測した各評価点（①、②）に対し、水平・鉛直方向⊿X,⊿Y,⊿Z（③）が±50mm以内であり、判定（⑥）が合格であることを確認します。

精度チェックの結果が「合格」されなかった場合

＜判定がエラー表示の場合＞

15. [精度チェック結果]を選択します

精度チェック結果にて施工履歴点群データの有無を確認します

TS測量データのフォーマット、座標系や施工履歴の取得日時などを再度確認します

16. データxml: ［０KB］を確認

 　エラーとなる主な要因

　・検証点から1mの範囲に施工履歴データが存在しない場合です

　・取得期間に履歴データが存在しない場合です

＜判定が不合格表示の場合＞

17. [精度チェック結果]を選択します

精度チェック結果を確認します

18. 事前精度チェック結果（CSV）をダウンロードします。TSで計測した各座標点に対して、施工履歴データの精度⊿X,⊿Y,⊿Zを確認します

19 .必要であれば、評価に使用した施工履歴の点群データをダウンロードし、別途３次元処理ソフト等で確認します

20. [精度チェック再実行]を選択します

21.再度、施工履歴データ（CSV）やLandXMLを改めてアップロードし、チェッククすることも可能です。

※注意：最初に実施した精度チェック結果がエラーの場合は再度、施工履歴データをアップロードすることはできません

22.［チェック開始］押します

補足

事前精度確認
（施工履歴データを用いた出来形チェックを行う）

こちらの機能はKomatsu製ICT建機の設定方法になります。
＊2024年1月現在、ICTブルドーザーは対象外となります。

実施手順

1.前準備として、工種設定時に施工履歴にチェックを入れます

2.一覧から施工履歴を押し、新規作成ボタンを押す。条件設定メニューから各種条件を設定し、「チェック開始」ボタンを押します
対象となる期間は各建機を接続をした日付からとなります
事前設定に不備がある場合は本機能での確認ができません

検査点データ

測定機器(TS等)で計測した３次元点群データ（CSV形式）

ファイルフォーマット：検査点名, 座標値 X (m), 座標値 Y (m), 標高値 Z (m)

3.事前精度確認一覧に　精度チェック待ち　ステータスとして登録されます

4.精度確認が完了すると、ステータスに　合格/不合格　の結果が表示されます

5.チェック結果一覧を確認したい場合は、一覧画面右端のアイコンから「精度チェック結果」ボタンを押してご確認ください

※施工履歴データにチェックを入れることを失念した場合、再設定は可能ですが一度作成済の出来形帳票を削除しなければなりません
復旧方法はこちら
出来形合否判定　施工履歴機能のボタンが表示しない