まえがき
本記事では、ご利用するEARTHBRAIN社のSmart Construction Dashboardについて解説します。
ご利用する製品の概要について、より知っていただくことで、現場で円滑に使用することができます。
参考
アプリケーションをご利用の際は弊社で使用しているPCのスペックをご参照ください。
CPU:Intel(R) Core(TM) i5 第10世代相当
メモリ:16GB
上記のスペックでも現場の規模・登録するデータの大きさ・件数によっては遅延する可能性がございます。
過去遅延等があったケースは以下となります。
現場規模: 20ha以上の規模
設計データ 1GB以上/件 データを15件ほどの登録
測量データ 10GB(3億~4億点規模)の測量データ/回あたり
注釈・計測 100件~150 件 以上の保存(不要な結果は適宜削除することを推奨します)
長期的な現場での活用について
●週に1度の測量、日々ICT建機・3DMGを利用しながら、長期的な工期が想定される場合は、円滑にアプリケーションを利用できるよう年単位で区切りることを推奨します。
1)施工前地形・利用中の設計データを登録します。
2)ダウンロードした最終地形を登録します。
3)建機の接続に関わるSL3ファイルを新規現場のファイルに変更をします。
●使用していない注釈や計測機能は、現場の処理速度に影響を与える可能性があるため、削除を推奨します
解説
製品の特長
WEBアプリケーションに3次元設計データ・計測した点群データをインポートすることで、瞬時に完成に必要な土量が計算可能となり、ICT建機と連携することで進捗管理を見える化でき、残りの土量・累積の施工土量を一目で把握することが可能です。
・クラウド上でデータ保存され関係者への共有が円滑にできます
・ICT建機の施工履歴データを地形データに統合し進捗管理が可能※1・2
・i-constructionに対応した出来形合否判定機能を付与 NETIS登録番号:KT-150096-VE
※1弊社の3D Machine Guidance・KOMATSU製ICT建機と連携することで自動で施工履歴データを反映します。
※2他社のICT建機のデータは手動でアップロードすることで統合は可能です。
1.利用者の追加・招待
アプリケーションを利用する場合は全ての企業がライセンスを購入し、利用ユーザーにライセンスを割り当てます。
プロジェクト現場を関係者で利用する場合は、現場情報内でメンバーの追加または招待を行うことで活用できます。
2.必要なライセンスと割当作業
購入ライセンスの設定方法は下の記事を参照ください
3.Smart Construction Dashboardを利用する為に用意するデータと設定方法
現場の土量計算、日々の施工履歴の取得は表の色が” ”となっているデータの設定が必須です
青:推奨拡張子
データ分類 | 対応拡張子 | データ設定方法 | ||
3次元設計データ | xml,tn3,dxf,tp3 ttm,svd,dsz | 設計データを登録・設定したい | ||
3次元測量データ | txt,csv,las,laz | 測量データを登録・設定したい | ||
現場で稼働するICT建機の施工履歴 | txt,csv,svl,dsz,dxf,xml | 取得した施工履歴データを手動で登録したい | ||
平面データ | dxf,xml,svl,dsz | 平面図データを登録・設定したい | ||
構造物データ | ifc | 構造物データを登録・設定したい | ||
地図情報データ | kmz,kml,geoJson | 地理情報データを登録・設定したい | ||
位置情報のついた画像 | tif,tiff | オルソ画像データを登録したい |
※Smart Construction Dashboardは線形データ(sim)をサポートしていないため、ご利用できません
Smart Construction Dashboardの見方
#0 操作ガイド・問合せフォーム
操作に困った際にご利用ください
補助機能
サポート利用
#1 ビューア操作
ズーム調整及び操作時のホームボタン・ビューア回転にご利用ください
#2 サイドメニュー
計測・建機接続・基本設定・共有ファイルのアクセス・モバイル連携等のメニューボタンとなります
#3 サイドパネル
データのインポート及び、登録された各データのアセット一覧の確認にご利用ください
各アセットから 測量データ/施工履歴データ/設計データが確認できます。
#4 アンダーパネル・座標表示
登録したデータの時系列表示・進捗管理に設定した土量計算の結果・日々の進捗などが表示されます
マウントポインタが当たる座標値(水平・標高)・カメラ位置が表示されます
#5 出力機能・外部連携メニュー
レポート機能・出来形合否判定機能へのアクセスにご利用ください
SmartConstruction Dashboardの使い方
例 土量計算(設計範囲または部分範囲)
計測機能
機能 | 概要 |
切盛計算 | 計算したい範囲を一括選択または囲み、計算メニューから計算機能を選択し、地形の選択・比較するデータの選択を行い算出します |
計算方法 ●最新地形>設計データ:現在の地形から完成地形までを比較 ●基準地形>最新地形:測量データに登録した初期地形と現在の地形を比較 ●任意参照高さ:選択した範囲内で、指定した高さを基準に現在の地形の切盛土量を比較 |
|
進捗管理 |
選択した領域で、初期地形から目標地形(目標設計面)までの進捗率を計算します 進捗状況は、現在の切盛土量と、完成時の切盛のの土量に基づいて計算されます |
勾配 | 選択した範囲、または設計現場全体の勾配値を測定したヒートマップを表示します |
標高値 | 多角形で選択した範囲、または設計現場全体の標高値を測定したヒートマップを表示します |
平面積/表面積 | 多角形で選択した範囲の平面積/表面積を求めます |
例 進捗の確認
現場の施工進捗が効率的に進んでいるかアンダーパネルより確認ができ、メニューの切替えにより、日々の数量も把握できます
進捗管理では3つ管理方法を提供しています。
標高差(閾値は編集できません) ヒートマップ(進捗管理) 分類
例 ICT建機・3DMG建機との連携
連携したKomatsu製ICT建機またはEARTHBRAIN製3DMGから施工履歴データが自動でアップロードされ地形データが更新されます
また施工した範囲をcsv形式等で抽出できます
この記事に関するお問い合わせ
・どんな拡張子のデータに対応していますか?
・計測機能はどのようなものがありますか
・設計データの設定方法が知りたい
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