まえがき
本記事では、施工範囲全体の土量を把握する為の設定について詳しく解説します。
測量データを施工前地形(基準地形)として登録し、設計データを目標設計面として登録することで、設計データ範囲内の土量計算が出来るようになります。
特徴
土量計算のエリアは”目標設計面”として設定した設計データのエリアとなります
土量計算は設計データと初期地形として登録した測量データの2つをベースに計画土量(切土・盛土)を算出します
算出方法は、50cmメッシュに1点の代表点を算出し計算します
施工が開始されると、計画土量に対する残りの土量(切土・盛土)の算出と、初期地形・設計面を基準に算出した余剰土量(過堀土・過盛土)を算出します
現場が完成に近づくにつれ、余剰土量が減り・残り土量も減ることが理想の進捗となります
手順および解説
1.アンダーパネルの”進捗管理”から設定状態を確認してください
現在の設定ステータスが確認できます
目標設計面の設定
2.サイドパネル内の”設計データ”に登録された一覧から、設定したいデータを”目標設計面(目標形状)として設定”をクリックします
3.設定後に”変更を送信する”をクリックします
アンダーパネルに表示できる進捗管理のターゲットデータは1つのプロジェクトに対し1つです。
施工中での変更は、変更すると登録初期から再処理が開始します
長期期間の使用中での現場で、ターゲットの途中変更は更新完了に時間を要しますので推奨いたしません
登録されたターゲットデータには★マークが反映されます
”進捗管理”内の目標形状にグリーンのチェック✔が反映されます
全てにチェック✔が入ることで土量計算の結果が反映します
・ターゲット設定の変更履歴
”設計データ”横のアイコンをクリックすると、ターゲットとなるデータ変更の履歴を確認できます
施工前測量の設定
*施工前測量に登録のチェックがない場合は設定が完了しません
施工前測量データの設定方法は下記を参考にしてください
土量計算結果の表示
”目標設計面”・”施工前測量”の登録完了後、測量データの追加または施工履歴の取得が開始されると
アンダーパネルの”進捗管理”上に、設計に対する土量計算結果が表示します
補足
施工の進捗状況については以下の機能より確認ができます
進捗状況の可視化(ヒートマップ)
直近の地形データとターゲットである設計データを重ね、設計データに対する完成度を表示します
標高差 設計に対する残土量の高さ(m単位)を 表示します 可能です。 |
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進捗管理 設計に対する完成率(%単位)を 表示します 編集ボタンよりカスタマイズが 可能です。 |
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分類 設計に対する進捗をエリア別に 分類します。 |
進捗グラフ
・施工が進むと、計画切土内・計画盛土内の進捗をグラフで表示できます
・工期に応じ”フィット”と表示していますが、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年と期間調整が可能です
出来高管理表
・計画切土・計画盛土に対する進捗数量のみを表示します
・稼働日の直前の地形データと比較した土量を積み上げるイメージとなります
・直前の地形より手戻り等となった場合は数量がマイナス表示となり、進捗率が低下したことがわかる表示です
出来高の実績はCSVデータとしてダウンロードすることが可能です
進捗の考え方
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